ケルト教会の再興
アイルランド美術と共に、最盛期を迎えたケルト系キリスト教ですが、9世紀のヴァイキング侵入により衰退を始め、12世紀のノルマン人進行でほぼ完全に消失しました。イングランドによるアイルランドの統治後、アイルランド人は徐々にカトリックやプロテスタントに改宗し、やがて現在のカトリック優勢の状態となりました。
しかし近年、アイルランドではかつてのケルト系キリスト教と、それに付随する文化を見直そうという動きが出てきました。そこで新たに、ケルト系キリスト教を信仰する”ケルト教会”が誕生しました。
現代のケルト教会は旧態依然のものではありませんが、かつてのアイルランド文化のように自然を大切にし、他宗教に対しても寛容な宗教となっています。