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ケルト人とケルト文化

キリスト教が布教される以前のアイルランドに、独自の文化が存在していたことは既に説明しました。こうした文化はB.C.300頃からアイルランド島に居住した民族によって伝えられていったのですが、この民族のことを”ケルト人”と呼びます。正確に言えば、ケルト人はアイルランドだけではなく、かつてはその周辺地域に広く分布した民族で、”独自の文化を持つ”ということ以外に統一性を持たない民族でした。そして、その彼らの唯一の共通点であった文化は”ケルト文化”と呼ばれています。

では、ケルト人がどのような民族だったのかと言うと、まず彼らは自然崇拝の多神教を宗教としており、それに基づいた社会を形成していました。加えて、高い金工技術をもっており、人々は装飾品で華やかに身を飾っていましたが、質素さを良しとする気質も持っていたようです。また、戦闘においては実に勇ましく、恵まれた体格で馬や二輪の戦車を駆り、異様な剣と槍で戦ったとされています。

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