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ドルイド教

ケルト人が信仰していた宗教は”ドルイド教”と呼ばれるもので、神官であるドルイドを中心に、自然崇拝を行っていました。自然崇拝とは自然を神格化する信仰のことで、例えば、水には水の神が、雷には雷の神が宿っているというような考えを言います。日本の八百万の神と近い概念であり、ケルト人は多くの自然の神々を信仰していました。

そして、このドルイド教における”ドルイド”は、ケルト人の社会において多くの役割を持ち、多大な権力を持っていたとされています。ドルイドは神官の役割は勿論として、時に政治家の役割を担ったり、調停者としての役割を果たすこともありました。このように多様な役割を持つドルイドはまさしく”賢者”と呼ばれるものであり、多くのケルト人がドルイドの下で、ドルイドになるべく修行をしていたようです。

ここで面白いのが、ドルイドの教えは口伝であるという点です。ケルト人は基本的に文字を使用しない文化であり、ドルイドになるには教義を全て暗記しなければなりませんでした。

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